私は新卒でデザイナーとして採用され入社しました。その会社はいわゆる中小企業でこぢんまりとした雰囲気でした。同じ出身校の卒業生も先輩にいました。
これからの社会人生活や、得意なことを活かせる仕事に胸を膨らませていました。

ですが、その期待は打ち砕かれ…。結果として転職を決意したのですが、転職理由は大きく分けると３つでした。

１つめの理由は、自分のやりたいクリエイターとしてのデザイン業務はほぼ皆無だったことです。新人だからと、雑用やお茶出しや掃除ばかりを教えられ、ろくな業務はありませんでした。なんとデザインはやらせてもらえなかったのです！前任の引継ぎも2週間足らずで終わってしまったので、新卒の私の業務内容はずっとあやふやなままになりました。

2つ目の理由は、休日がすごく少ないという点です。シフト制だとは入社前から聞いていましたが、実際は先輩の顔色を伺いながらのシフト制なので、土日はまともに休めません。どうしてもと前から予定を入れていた日は交渉して休みを取れていましたが、新卒なので毎月のようにそんな交渉ができる立場でもなく…。有給も取っている社員は見たことがなく、年間休日は100日を切る実態でした。

最後は、パワハラでした。その会社は人数も少なく、一番上の人間がこれと決めたらはが従うしかないような風潮です。言い換えると、かなり好き勝手にできる環境でした。気に入らない社員は怒鳴り散らされ、上司がいない場所で従業員は常に悪口ばかり。私も上司に嫌われ続け、まともな業務はさらに遠ざかるばかりで疲弊していきました。

当初は仕事を続けながら転職活動をしていましたが、仕事でかなり消耗していき、結果的にギブアップのように退職をすることとなりました。退職の際もいくらか小言を言われましたが、とにかく逃げるためにすべて無視しました。

仕事を辞めて無職になったときはすごく不安でしたが、同時に何でも好きなことができる！という開放感もありました。適度に休息しつつ、自分のやりたいことをじっくり探すことができ、そうして今の会社にたどり着きました。

ありがたいことに就職できた会社は前職よりも大きな会社で、福利厚生はもちろん、有給の日数や残業時間もしっかり管理されていて驚きました。同じ部署の方も優しく、分からないことは何でも聞いて教えていただけるので、すごく安心しました。
また、コミュニケーションも円滑にできるので、自分のやりたいことや挑戦したいことを発信していくうちに少しずつ思い描いていた働き方に近づけるようになりました。

前職では自分の内面や自信も打ちのめされ心身ともにボロボロでしたが、決意して仕事を変えて本当によかったと思っています。