不動産営業(営業)
部長室から響く怒鳴り声と何かを投げつける音…恐怖の不動産営業部はコールセンターだった?
ジニー:女性 / 36歳
大学卒業後、ずっと地元の不動産会社でのんびり働いていたのですが、収入アップを目的に違う不動産会社に転職しました。
面接はキレイな応接室で行われ、これまでの経歴があったため、即採用となりました。
人事の方はとても優しく、不安なことがあったらなんでも相談してね、と私を気にしてくれる方ばかりでした。
晴れて勤務開始です。
出勤初日は、人事の方と挨拶回りをしました。どの部署も明るく気さくな方が多く安堵しました。
私が配属されたのは「不動産営業部」。その部署の扉を開いた瞬間、さっきまでとは違う世界がそこにありました。
フロアには100台を超えるパソコンと電話が並んでいて、全員がヘッドセットをして電話をしています。
わたしの知ってる不動産営業マンはひとりもいませんでした。コールセンターと呼んだほうがしっくりきます。
さらに驚いたのは、奥にあるガラス張りの部長室から怒鳴り声が聞こえてきたのです。
それはもうヤクザかと思うほどの荒い言葉で、社員を大声で怒鳴り散らし、喝をいれ、何かを投げつける音も聞こえました。
部長室から出てきた社員は、反省するような素振りもなくそのまま席について電話を始めたのも驚きでした。
幸い女性に怒鳴りつけることはしない部長でしたが、私の失態は上司である班長に飛んでいたようです。
そんなことが日常的に繰り広げられている職場にわたしは恐怖を感じ、数ヶ月で離職することになりました。