私は今年で30歳になる独身でし。以前の仕事は某大手カフェチェーン店の店長でした。

その店舗の営業時間は朝6時〜24時と長時間で、常にスタッフは足りない状態でした。
特に朝、夜の時間帯は公共交通機関の都合もあり、出勤できるスタッフも少なく、限られたスタッフに負担をかけるわけにはいかないので、店長の私が対応することが多かったです。

基本的に私のシフトは朝6時30分に出勤し、人のいない8時まで勤務します。その後出勤してくるスタッフと交代して自宅に帰り、15時まで仮眠をとってその後24時まで働くといった状態が常習的に続いていました。

そんな状態で体力的にも精神的にも限界に近い状態でした。
残業代も出ることがなく「みなし残業代がついているから」と残業代を支払ってもらえませんでした。

そんな時に人事をしている友人に相談をしたところ

「完全に違法、過去2年分まで請求できるから請求してやめたほうがいい」

と教えてもらいました。
お世話になった会社に対して残業代を請求してやめるというのは心苦しいところがありましたが、友人の「今の生活を続けて体を壊しても、会社は一生の面倒はみてくれないよ」という言葉にハッとし、退職を決意しました。

直属の上司、社長と面談をすることになりました。
昨今の働き方や友人に聞いた残業代の法的な支払い義務について説明したところの口から驚くべき発言ありました。

「会社の経営も芳しくないから、社員のみんなも固定残業代だけで我慢してくれると思っていた」

私はその場で退職届を提出し、無事に過去2年分の残業代を支払ってもらい退職することができました。

今では同じ飲食業界ですが前職の経験を評価してもらい、定時に帰れて残業代も全額支給される会社に転職できました。年収も100万ほど上がり満足しています。